iMac解体新書 by 亀屋
RAGEの解析
iMacはオンボードのビデオ回路にATIのRAGE Pro. が使われています。 標準2M、増設で+4M、計6MBのV-RAMを搭載しています。
でも、RAGEって8MBまでV-RAM使えるんですよ。
DOS/V用 PCI RAGEを解析
SG-RAM 4バンク
使われているのは、SG-RAM。 2個で2Mbyte、64Bitアクセスです。 このメモリにはChipSelect端子がありますので、これでおそらくアドレス線の上位を使い4バンク=8MBまで可能なのでは? とアタリをつけました。
未使用端子発見
解析結果は...ドンピシャ! RAGEからは4本のChipSelect端子が出ていました! iMacの基板側も確認、未使用端子を特定することができました。 これを引き出して33Ωくらいのダンピング抵抗を入れて増設分2MBのSG-RAMのChipSelectに繋ぐわけです。
鬼のハンダ付け
あとは増設あるのみ! 4MB増設V-RAMを買ってきて、元から付いてる増設V-RAMからSG-RAMを分離→ChipSelect(28ピン)以外を亀の子状態にして上下ハンダ付け。
その28ピン(2チップ分)をRAGEからの28ピンにつなぐわけです。
「超人的」なハンダ付け
8MB認識
恐る恐るiMacに電源ON...見事に8MBになりました!
すごいぞ!
あとがき
この改造の結果、外付けCRTでは1600x1200でも1670万色が使えるようになりました!
また、最近のGameではOpenGLでV-RAMが最低6MBを要求してきますけど、8MBあれば余裕です。